新年度(2019年度)の「六十里越街道トレイルランニング大会」開催の見送りについて
皆様より数多く問い合わせいただいておりました、新年度(2019年度)の大会の開催ですが、協議の結果”開催見送り”となりました。六十里越街道トレイルランニング大会競技委員長・六十里越街道保存推進委員会委員長の志田より一言ご挨拶申し上げます。
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新年度(2019年度)の「六十里越街道トレイルランニング大会」開催の見送りについて
平成28年4月、出羽三山が“自然と信仰が息づく「生まれかわりの旅」”として日本遺産に認定されましたが、それを記念して、構成資産である六十里越街道をステージにして、昨年8月18日(土)、19日(日)に「六十里越街道トレイルランニング大会」を開催致しました。
第1回にもかかわらず、全国から200名強の選手のご参加をいただき、盛会裏に、かつ、その精神性を求める特異性もあり、多くの方々から他の大会とは一線を画したご好評をいただきました。大会終了後も称賛のお声をいただくとともに、次期開催期日についてのお問い合わせをいただき、関係者一同、喜びの声を上げておりました。改めて、この場をお借りいたしまして、ご参加いただいた選手の皆さん、大会を支えていただいた関係者の皆さんに深く感謝を申し上げます。
さて、新年度の開催計画についてですが、開催実績を確認しながら実施体制や財源等について関係者で協議を行ってまいりましたが、結論としては新年度の開催は見送ることとなりました。理由としては、広域にわたるコースの設定の難しさと付随する多くの関係スタッフ確保の課題、民間を主体にした実施体制の在り方、財源確保の考え方など、諸般に渡る見直し点を抱え、開催継続するための土台が、まだ、出来上がっていないことです。
しかしながら、多くの惜しむ声があることも十分に認識し、実施体制の母体整備や毎年でなくとも数年ごとに開催する方法など、ご要望に応えるべく、今後、関係者で鋭意詰めてまいりたいと存じます。
今後の日本遺産の在り方を展望した時に、また、多くの方々の声に対応できないことは、まさに、断腸の思いですが、どうぞ、ご理解いただきますようお願い申し上げます。大会の有無にかかわらず、出羽三山や六十里越街道が持つ意味合いは、現代にこそ必要な精神性を与えてくれるものと確信しております。今後とも、当地の地域振興につきましてのご支援、ご協力をいただきますよう心よりお願い申し上げ、“大会開催見送り”の挨拶とさせていただきます。
平成31年2月
六十里越街道トレイルランニング大会競技委員長
六十里越街道保存推進委員会委員長
志 田 靖 彦