日本遺産 出羽三山 自然と信仰が息づく「生まれかわりの旅」とは・・・(平成28年4月認定)
日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するものです。
山形県では、「自然と信仰が息づく『生まれかわりの旅』と題し、出羽三山をテーマとした歴史や文化に関するストーリーが、平成年月日に日本遺産に認定されました。出羽三山は、山形県の中央にそびえる羽黒山、月山、湯殿山の総称です。
いにしえの時代にこの場所では、山の自然と信仰の結びつきを、今に伝える修験道が生まれました。そして、江戸時代の頃には、羽黒山は現世の幸せを祈る山(現在)、月山は死後の安楽と往生を祈る山(過去)、湯殿山は現世の幸せを祈る山(未来)と見立てられ、この山々を巡ることは『生まれかわりの旅』といわれてきました。
本大会の舞台となる六十里越街道は、古くは出羽三山への参詣者が利用した街道で、『生まれかわりの旅』のストーリーを構成する文化財の1つです。
この自然と信仰が息づく出羽三山で、生まれ変わった新たな自分と出会いませんか。
日本遺産 出羽三山 自然と信仰が息づく「生まれかわりの旅」
六十里越街道トレイルランニング大会
公式ホームページ
https://www.rokutore.com/
【基本理念】
出羽三山 自然と信仰が息づく「生まれかわりの旅」
古より信仰をあつめてきた出羽三山。羽黒山、月山、湯殿山の三山を巡る「生まれかわりの旅」といわれてきました。神聖な山の霊気に包まれて三山の神仏に祈りを捧げる。ただ在るのは、裸の魂。
身も心もリセットされて、明日への新たな生命力に満たされる特別の場所。三山参りで歩いた古の古道“六十里越街道”を活用してこの夏、トレイルランニング(通称:ろくトレ)を開催します。
私たちの目指す大会は“最大規模”の大会ではなく、“最良規模”の大会を目指す・・・参加して頂いた選手に“また出場したい”と言って頂ける心のこもった大会を目指したいと考えています。
そしてこの大会から“自然とのかかわりを通じて次世代に誇れる環境を引き継げる”「ろくトレ」にしていきたいと努力します。
大会競技委員長 志田靖彦
【今後の展開・課題】
庄内地方と内陸地方を結ぶ「六十里越街道」は、1,200年前に開かれたと伝えられ、出羽三山参詣路として山形市七日町から羽黒山までの参詣路をこう呼んでいます。現在では西川町本道寺から鶴岡市の八幡神社までの約40kmが旧道として現在もウオーキングなどとして多くの人を集めています。当時の名残りをとどめる数多くの史跡がブナ林に包まれてひっそりと眠っています。
これらの豊かな自然や史跡を保全・保護・管理していくには膨大な時間と労働力に加え、多額な資金が必要となります。地元の皆さんのボランティアに頼るだけでは継続・保全していけるものではないと考えます。
私たちは本大会を通じて、持続可能な環境整備資金を捻出できないものかと考え、エリア(地域)トラスト運動の展開を提案します。
エリア(地域)トラスト運動とは・・・
『身近な自然と歴史的環境を守る。価値ある美しい自然や歴史的建造物とその環境を寄付金などによる買い取り、または寄贈、遺贈などで取得し、これを保全・維持・管理・公開することで、次世代に残していくことを目的とした市民運動です。』
内陸の西川町と庄内の鶴岡市あさひ地域を結ぶ六十里越街道に残された豊かな自然環境と史跡の保全・育成を推進するために、ボランティア活動の趣旨に賛同して頂いた個人、団体、企業からの寄付や募金による「六十里越街道トラスト基金」を創設して、持続可能な自然環境の保全・育成に努めていきたいと考えています。
具体的なお願い
出羽三山参詣路の六十里越街道を次世代に伝えていきたいと大会主催者は考えております。そこで大会にご参加の皆様には参加費の一部(100円から200円)を街道整備&保存に向けた活動に活用させて頂けますよう、ご協力頂ければ幸いです。